「これはこうあるべきでしょ!」
「こんなことできるわけないよ・・・」
このように偏見や思い込みによる発言をしてませんか?
もしくは、する人いませんか?
人はこれまでの経験や学んできたことにより、自分の尺度で物事を考えたり発言したりします。
それは時に自分の世界観を狭めてしまい、他人との言い争いに発展したり、自分の可能性をつぶしてしまうことになるのです。
思い当たる節ありませんか?
そんな偏見や歪曲、思い込みによって生まれる「停滞状態」からどうしたら建設的な状態に導けるのか?
それはズバリ『質問力』を身につけることです。
質問力とは?
不明な点、問題点、腑に落ちない点を紐解いて聞いていくことです。
ただ、「何で?」と聞くだけでは子どもの質問と一緒です。
相手に答えを出させるような具体的な質問ができる力を指します。
例えば上記の例でいくと、
「これはこうあるべきでしょ!」⇒「なぜそのように思うのですか?」
「こんなことできるわけないよ・・・」⇒「何か失敗した経験でもあるのですか?」
など、相手に考えさせる質問を投げかけるのです。
このように、善し悪し、肯定否定の評価は決してしません。
いかに相手の世界観を緩められるかが重要となります。
質問力をつける方法は?
まず一番重要なことは『相手に興味を持つこと』です。
相手に興味がなければ疑問に思うことが出てきません。
また、当然相手が質問されて話しやすい環境をつくってあげることも大事です。
- 基本相手にしゃべってもらう。話を折らない。
- 話の節には適度に相槌をうつ
- 話を脱線させる質問はしない
など、基本的に相手に主導権を握らせることです。
では、どう質問していくか一つ例をあげましょう。
『自分は何をやってもうまくいかないんだ』
と、ふさぎ込んでいる男性がいたとします。
この発言、とても抽象的ですね?
それに対してどう質問していくかですが、
「何をやってもとは、具体的にどのようなことをお話されていますか?」
「本当に今まで何もうまくいったことはないのでしょうか?」
「では、どうなればうまくいったと実感できるのでしょうか?」
など、相手の頭の中の整理のお手伝いをしてあげるのです。
その上でその方が将来望ましい思考・状態になるようにアプローチをかけていきます。
- 将来的にどうありたいのか?
- 強み・得意なことは何か?
- 目標達成の為の手段をどうするか?
- まず、何から始めるか?
相手が頭の中でつくる世界で「停滞状態」にあるとき、思い込みや歪曲、偏見を解きほぐし、新たな視点を生み出し、選択肢を広げてあげることを念頭に置いて質問をしていくことです。
まとめ
このように『質問力』を身につけることは、自分自身も成長してコミュニケーション能力の向上につながります。
頭の良い人たちも総じて『質問力』が高いです。
かの有名な理論物理学者 アインシュタイン博士もこう伝えています。
〇大切なのは疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を失ってはならない。
〇重要なことは、疑問を止めないことである。探究心は、それ自身に存在の意味を持っている。
〇過去から学び、今日の為に生き、未来に対して希望を持つ。大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである。
私たちは何となく「わかった風」になってしまう生き物です。
何でも興味を持ち、疑問を持つ習慣をつけることで思考するクセがつき、結果コミュニケーションスキルが備わってくるのです。
まずは身の回りのものから関心を持つクセをつけていきましょう。